ライブ!早起き大阪城(前編~カベはまだまだ厚いが、ひとまず成功か??)

朝5:30 起床。5:50 ビデオ撮影同行取材のため前の晩から泊り込んでる堺のT君、吉田一平を乗せて俺んち出発。6:30 京都大学吉田寮の“サークルボックス焼け跡”に着くと、どろんの3人にジェロニモレーベルの新人Yも、次々と自転車で到着。偽ジプシーのデビさんも合流し、ドラムセットともどもワンボックス2台に分乗。途中で偽ジプシーのサトコーニャ嬢を拾って7:30 名神・桂サービスエリアに着くと、雪之介はじめマドモワゼルフルール御一行が、無理やりテンション上げて(笑)待ち構えていた。
果たして俺ら出演者自身がちゃんと起きて集まれるのか?!これが最大の不安だったのだが、ひとりの落伍者もなくまったく予定どおり5バンドが集結。早起き大阪城・京都キャラバン隊成立! さわやかすぎる秋晴れの朝、デビッチ号を先頭に一路大阪城へ。

9:00 前に大阪城野音に着くと、本集会(今日のライブは、沖縄や韓国の基地反対運動やイラク反戦の大きな集会の、いわば前座イヴェント)の主催者や、サウンドデモ関係者も続々と集まり、自己紹介やら打ち合わせしながら、バタバタと熱気に満ちた空気に。段取りの悪さ(というか行き違い)で、野音の職員と雪之介氏が一触即発になるという(なぜか笑える)ハプニングもあったが、いったん仕込みが始まると、俺ら軍隊かよ?というぐらいのテキパキした動きとチームワークでたったの一時間で野外ステージの設営完了! たぶん、慣れぬ早起きでみんな普段とは違うテンションだったんだろう。普段ではあり得ない、無駄のない動きやったもん(笑)。

さすがにサウンドチェックをする余裕はなかったものの、予定どおりの10:30 に一番手の“どろん”から演奏開始。この時点で、準備中の集会関係者だけじゃなく、ライブ目当ての人たちもチラホラとではあるがやってきて暖かい雰囲気に。偽ジプシー、吉田一平、マドモワゼルフルール、ジェロニモレーベルと反戦ミュージック周辺5組が短いステージでたたみかけ、最後に賑やかなエイサーが出て本集会にバトンタッチした。完全にぶっつけ本番だったとは思えない、内容の濃いライブだったと思う。PAのまーちゃんこと、山下正雄さんにも感謝。

ジェロニモレーベルのステージでも言ったんだけど、今回のイヴェントはいろんな意味での異文化交流というか、カベを取っ払うきっかけになったらいいと俺は思っていた。音楽やってる連中と真剣な反戦運動との間にある、なんか気持ち悪いカベ。音楽やってる連中のなかでも、クラブ・DJ系と俺みたいなバンド系(…系という分類は好かんけど敢えて便宜的に使う)の間にやはりある、カベ。現実にものすごい暴力に囲まれ日々殺されゆくイラクやパレスチナの人々と、戦争大好き大ボケ政府を現実として許してしまってて、どうしたらええのか途方に暮れてる俺らとの間にある、絶望的に高く巨大なカベ。反戦と言ったら引いてしまう友人たちとの間にある、日々感じる微妙なカベ…..。

前(10/26「音楽好きと反戦運動、あるいはバンド系とクラブDJ系の異文化交流」)にも書いたけど今回のライブは、反戦集会の前座で賑やかにやって欲しいという話が来た時に、「付け足しで音楽使われるのは、もうやめようや。どうせなら俺らの表現でガツンと登場しよう」と、大阪のサウンドデモ周辺と京都の反戦ミュージック周辺の利害が一致したところから始まった。わずか一ヶ月半という慌しい準備期間。チラシのセンスひとつとってもいろんな小さな衝突があったりして、人と人の間の調整など苦手な俺にはちょっと荷が重い時もあったが、何よりやはり、いろんな人と知り合えたのは刺激的だった。

で、カベはある程度崩れたんだろうか?

(後編~サウンドデモは、やっぱり大興奮 に続く)

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